WhatsAppの消えるメッセージとは?その仕組みと使い方
チャットが自動的に消えたらいいと思ったことはありませんか?そんなときに役立つのが、WhatsAppの消えるメッセージ機能です。会話を整理したい、プライバシーを守りたい、あるいは単にメッセージが溜まるのを避けたいときでも、消えるメッセージ機能があれば、一定時間が経過するとチャットが自動的に消えるように設定できます。
この記事では、消えるメッセージとは何か、その仕組みや使い方、そしてWhatsAppのチャットをより簡単に管理するための設定方法を解説します。
WhatsAppの消えるメッセージ:その仕組みとは
WhatsAppの消えるメッセージは、その名のとおり、設定した期間が経過するとチャットから自動的に削除されます。個人チャットとグループチャットの両方で、デフォルトで消えるメッセージ機能をオンにできます。ただし、グループでは管理者が設定を変更し、管理者のみがオン・オフできるよう制限することも可能です。
WhatsAppで消えるメッセージをオンにした場合の動作
消えるメッセージを有効にしている相手と新しいチャットを開始すると、あなたと相手の両方に、設定がオンになっていることを知らせる通知がチャット内に表示されます。グループチャットでも、設定が更新された場合に同様の通知が表示されます。

なお、この機能を有効にした後に送信されたメッセージのみが、設定どおりに消えることを覚えておきましょう。つまり、それ以前の会話は、自分で削除しない限り残るということです。
WhatsAppの消えるメッセージを使う目的
消えるメッセージは、チャットをすっきり保ち、プライバシーを強化するために設計されています。この機能は、永続的な記録を残さずにデリケートな内容をやり取りしたいときに便利です。たとえば、プライベートな情報を共有したいものの、メッセージを残したくないチャットで、この機能を有効にすることができます。
もちろん、この機能におけるプライバシーが万全というわけではありません。消えるチャットの内容を記録として残す方法はいくつかあるからです。これについては本記事で後述します。
WhatsAppの消えるメッセージの設定期間
消えるメッセージは、いつメッセージが消えるのかを24時間、7日間、または90日間の選択肢で設定できます。会話の内容に合わせて、最適な期間を選びましょう。設定した時間が経過すると、メッセージは自動的にチャットから消えます。
一度だけ見るメッセージと消えるメッセージの違い
どちらの機能もプライバシーの強化を目的としていますが、その仕組みには違いがあります。
「一度だけ見る」メッセージは、より高いプライバシーを重視した機能です。この機能は、相手に一度だけ見せたい(または聞かせたい)写真や動画、音声メッセージ向けに設計されています。受信者が一度開くと、そのメッセージはチャットから消えます。転送、保存、スター付け、共有はできず、ほとんどのデバイスではスクリーンショットの撮影もブロックされます。(ただし、メッセージが消える前に別のデバイスで写真を撮ったり、画面を録画したりすることは可能です)また、一度だけ見るメッセージは、メッセージのプレビューにも表示されません。
一方、消えるメッセージはテキストを含むチャット全体に適用され、選択した期間(24時間や7日間など)表示された後、自動的に消えます。
さらに詳しく:オンラインセキュリティ全体を強化したい場合は、WhatsAppの安全性に関する詳細なレポートを読み、プライバシーを向上させるための最も迅速な方法をご確認ください。
WhatsAppで消えるメッセージを有効・無効にする方法
個々のチャットでもグループチャットでも、消えるメッセージは簡単に有効・無効を切り替えられます。手順は以下のとおりです。
個々のチャットの場合
- チャットを開きます。
- 右上の3点アイコンをタップし、消えるメッセージを選択します。

- 新しいメッセージが削除されるまでの期間を選択します。

- 設定が反映されると、チャット内に変更を知らせるメッセージが表示されます。

グループチャットの場合
- グループチャットを開きます。
- グループ名をタップして設定を開きます。

- 消えるメッセージをタップします。

- 新しいメッセージが消えるまでの時間を選択します。

注:この設定を変更できるかどうかは、グループの設定によって異なります。
デフォルトのメッセージタイマーの設定
すべての新しいチャットで自動的に消えるメッセージを使いたい場合は、デフォルトのタイマーを設定できます。
- WhatsAppを開きます。
- 右上の3点アイコンをタップし、設定を選択します。

- プライバシーを選択します。

- デフォルトメッセージタイマーをタップします。

- 希望する期間を選択します。

こうすることで、新しく開始するすべてのチャットで、消えるメッセージがデフォルトでオンになります。
WhatsAppで消えたメッセージは復元可否
消えるメッセージはプライバシー保護を目的としていますが、万全な機能ではありません。状況によっては、メッセージが保存されたり、あとから確認できたりする場合もあります。以下では、そのケースをご紹介します。
- バックアップ:メッセージが消える前にWhatsAppのチャットをバックアップしている場合、そのメッセージはバックアップに含まれます。そのバックアップからWhatsAppを復元すると、消えるメッセージが一時的に表示されます。ただしWhatsAppによれば、復元後は消えるメッセージのタイマーに従って削除されます。
- 保存されたメッセージ:消えるメッセージは、保存することでチャットに残すことができます。保存されたメッセージは全員に表示され、チャット情報内の保存されたメッセージセクションに表示されます。誰かがあなたのメッセージを保存すると通知が届きます。送信者は、いつでも保存を解除し、全員から削除できます。グループでは、管理者がメッセージを保存できるユーザーを制限することも可能です。
- メッセージの転送や引用:消えるメッセージを、消えるメッセージが有効になっていない別のチャットに転送すると、そのチャットではメッセージは消えません。また、消えるメッセージを引用して返信した場合、元のメッセージの有効期限が切れたあとも、引用部分がチャットに残ることがあります。
- 通知でのメッセージ表示:チャット上では期限切れになり、メッセージが消えたとしても、受信者がまだWhatsAppを開いていない場合、通知トレイにメッセージのプレビューの一部または全部が表示されることがあります。
- 送信者に再送信を依頼:メッセージがチャットから消えても、送信者にもう一度共有してもらうことは可能です。これは、会話から消えた情報を取り戻す最も簡単な方法です。
- スクリーンショットや録画:相手が画面のスクリーンショットを撮ったり、画面録画を使って送信内容を保存したりすることを防ぐことはできません。
WhatsApp復元アプリの安全性
一部のサードパーティ製アプリは、消えるメッセージを含む削除されたWhatsAppメッセージを復元できると主張しています。しかし、こうしたアプリが機能するには、通常、デバイスのストレージ権限が必要です。
たとえ、その主張どおりの機能を備えていたとしても(その信頼性はかなり疑わしいですが)、WhatsAppのチャット内容やメディア、連絡先などの機密情報を収集しているかもしれません。これらのアプリがハッキングされると、メッセージや通信に不正アクセスされるリスクが生じるため、潜在的な侵害のリスクに晒されます。
さらに詳しく:ハッキングされたWhatsAppアカウントを保護・復元する方法をご確認ください。
WhatsAppで消えるメッセージが使われる理由とは
この機能が多くの人に使われている主な理由は、以下のとおりです。
- プライバシーとセキュリティ:デリケートな内容をやり取りする際、あとで自動的に削除され、永久的な痕跡が残らないと分かることで安心感が得られます。オンラインでのプライバシー保護をさらに強化したい場合は、インターネットプライバシーに関するヒントも参考にしてください。
- メッセージの整理:大人数のグループでは、一定時間後にメッセージが自動的に消えることで、メッセージが増えすぎないように管理できます。
- オープンな会話を促進:率直な話題でも気軽なやり取りでも、メッセージが永続的に残らないと分かっていれば、会話しやすくなります。
- 一時的な情報の共有:チャット履歴に残しておく必要のない情報を送信するのに便利です。
消えるメッセージを使わないほうがよい場面
消えるメッセージはプライバシー面で便利ですが、次のような場合には、この機能をオフにしておくほうが良いでしょう。
- 信頼できない相手とやり取りしている場合、相手がメッセージを保存したり共有したりすることがあります。(例:転送やスクリーンショットなど)
- 後で確認したい予定や重要な情報など、保存しておく必要がある場合。
- コンプライアンス上、記録を残す必要がある仕事や業界の場合。
消えるメッセージのビジネスおよび法的なやり取りでの適性
消えるメッセージは、機密情報の保存期間を制限できる点で、プライバシーやセキュリティ面のメリットがあります。しかし、特に金融や法律など、データ保持要件が厳しい業界では、必ずしも最適な選択肢とは言えません。
信頼できる記録を保持することは、監査や紛争の解決、説明責任の確保に不可欠です。メッセージが自動的に消えると、約束の内容を確認したり、会話の経緯を追跡したりすることが難しくなります。これは、文書による証拠が求められる法務案件では深刻な問題になるかもしれません。
米国司法省(U.S. Department of Justice)も、消えるメッセージのような一時的なメッセージングは、企業が効果的なコンプライアンスプログラムを維持するうえで課題になり得ると警告しています。企業は、必要なときに通信内容へアクセスでき、法的な記録保持義務を果たせる体制を確保しなければなりません。
コンプライアンスリスクに加え、明確なメッセージ履歴が残らない場合、一貫したカスタマーサポートの提供が難しくなることもあります。過去のやり取りを参照できなければ、重要な文脈を見落としたり、適切なフォローアップができなくなったりする可能性があります。
eコマースなどの規制対象業界では、消えるメッセージによってアーカイブ要件が満たされなくなり、重要な通信を安全に記録・保存することが難しくなるおそれもあります。
プライバシーは重要ですが、企業はこうしたリスクを慎重に評価し、消えるメッセージが説明責任、法的対応、顧客対応、そして事業運営全体にどのような影響を与えるかを検討する必要があります。
消えるメッセージをサポートするその他のアプリ
WhatsAppは消えるメッセージ機能を備えた唯一のアプリではありません。また、そもそも初めてこの機能を導入したアプリでもありませんでした。多くの安全なメッセージングアプリが、この機能を独自に取り入れており、多くの場合、追加オプションやプライバシー保護を強化する機能を備えています。
Instagram(消えるメッセージモード)
Instagramでは、消えるメッセージ、写真、動画を送信できます。これらは、相手がチャットを離れるか、消えるメッセージモードをオフにすると自動的に消えます。これらのメッセージは保存や転送はできず、誰かがスクリーンショットや画面録画を撮影すると通知が届きます。この機能を有効にするには、チャットを開いて上にスワイプしてください。

Telegram(シークレットチャット)
Telegramの消えるメッセージは、シークレットチャット機能内で有効にできます。自動削除タイマーに加え、これらのメッセージもエンドツーエンドで暗号化されます。

さらに、シークレットチャットでは、閲覧後1秒から1週間までの間でメッセージを自動削除するように設定できます。つまり、WhatsAppよりも細かく消えるメッセージを管理できるのです。
Signal(消えるメッセージ)
Signalでは消えるメッセージを30秒から4週間まで、より幅広い期間のオプションから選択できます。 また、プリセットのオプションが合わない場合は、自動的に削除されるまでの時間をカスタマイズすることも可能です。

Snapchat(デフォルトメッセージ)
Snapchatの場合、デフォルトで受信者が開封して閲覧するとメッセージが削除される設定になっています。この設定を変更すれば、メッセージを24時間または7日間残すことも可能です。
Facebook Messenger(消えるメッセージ)
Facebook Messengerにも、自動削除メッセージ機能をサポートしています。この機能はチャットごとに有効にできますが、全体に適用することはできません。WhatsAppとは異なり、Facebook Messengerでは、メッセージは送信後24時間で消えるという1つの設定のみの提供となっており、他に選択できる時間枠はありません。

Gmail(情報保護モード)
Gmailの情報保護モードを使用すると、メールのプライバシーとセキュリティを複数の方法で保護できます。具体的には、以下のとおりです。
- メッセージの有効期限を設定
- 確認コードを要求し、適切な受信者だけがメールにアクセスできるようにする
- 送信済みメールへのアクセスをいつでも取り消し可能
- 受信者がメッセージをコピー、印刷、ダウンロード、転送できないようにする
さらに詳しく:代替手段を検討している場合は、おすすめのメッセージングアプリや暗号化チャットアプリに関する記事もご覧ください。
FAQ:WhatsAppの消えるメッセージに関するよくある質問
WhatsAppで消えるメッセージがオンになっているかどうか、相手に分かりますか?
はい。WhatsAppのチャットでは、消えるメッセージがオンになっているかどうかを相手も確認できます。これにより透明性が高まり、チャットに参加している全員が、プライバシーやセキュリティに関する設定を認識できるようになります。
消えるメッセージは、自分からも相手からも削除されますか?
はい、消えるメッセージ機能は、自分側からも相手側からもメッセージの内容を削除します。そのため、送信者であっても、有効期限が過ぎた後にメッセージのコピーを保持することはできません。
消えるメッセージを有効期限前に開かなかった場合はどうなりますか?
WhatsAppでは、メッセージを開いたかどうかにかかわらず、有効期限が来ると消えるメッセージが削除されます。これは、受信者がメッセージを開いた後に自動削除タイマーのカウントダウンが始まるTelegramやSignalなどのサービスとは異なります。
WhatsAppでは、スクリーンショットが撮られたときに通知が届きますか?
WhatsAppでは、消えるメッセージが有効になっているチャットでスクリーンショットが撮られても通知されません。ちなみに、Meta傘下のInstagramにはこの機能があるため、WhatsAppにはないというのは、少々意外かもしれませんね。
消えるメッセージをオンにするのは失礼ですか?
消えるメッセージをオンにすること自体は失礼ではありません。ただし、この設定によって影響を受ける他のグループ管理者や、友人、家族がいる場合は、事前に話し合っておくことをおすすめします。そうしなければ、相手に会話を操作しようとしていると受け取られるかもしれません。
消えるメッセージには、どのようなリスクや制限がありますか?
消えるメッセージはチャットのプライバシー保護に役立ちますが、保存や共有、別の方法での記録を完全に防ぐことはできません。メッセージがチャットから消えた場合も、受信者はスクリーンショットを撮ったり、転送したり、バックアップから復元したりできます。また、仕事上の場面では、適切な記録管理を妨げ、紛争の解決を難しくするなど、コンプライアンス上の問題を引き起こす可能性があります。
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