最適なVPNプロトコルとは?
ExpressVPNアプリの設定を開いたことがある方なら、プロトコルを選択できるタブを見たことがあるはずです。
プロトコルとは、デバイスがExpressVPNの安全なサーバーに接続するための仕組みです。各プロトコルの違いや、自分に合った最適なプロトコルの選び方を見ていきましょう。
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VPNプロトコルとは?
まずは基本から説明します。VPNとは「バーチャル・プライベート・ネットワーク」の略で、2台以上のデバイス間に構築される安全な通信トンネルのことです。VPNを使うと、ExpressVPNのようなVPNプロバイダーが運用する中継サーバーを経由してインターネットに接続されます。
通信の安全性を左右するのがVPNプロトコルです。VPNプロトコルは、デバイスがVPNサーバーとどのようにやり取りするかを定めたルールの集合体です。
VPNプロトコルの仕組み
VPNプロトコルはさまざまな形で動作しますが、基本的には「認証」と暗号化という2つの役割を担っています。認証によって、通信相手が信頼できるVPNサーバーであることが確認され、暗号化によって通信内容は第三者に読み取れないよう保護されます。
暗号化方式や認証方法の違いにより、VPNの通信速度やセキュリティレベルには差が生じます。また、エラー発生時の対処ルールもプロトコルごとに異なるため、接続の安定性や信頼性にも影響します。
VPNプロトコルにはどんな種類がある?
一般的に使われているVPNプロトコルは、少なくとも7種類あります。それぞれの違いを理解し、私たちのおすすめをチェックしてみましょう。
Lightway
ExpressVPNが一から開発したLightwayは、現代の利用環境に最適化されたVPNプロトコルです。不要になった機能を排除し、快適さと高い安全性を両立する機能だけを採用しています。VPN接続はネットワーク状況にもよりますが、ほんの一瞬で確立されます。さらに、通信を複数チャネルに分散する新機能「Lightway Turbo」を有効にすれば、速度が向上することもあります。速度面だけでなく、デバイスがネットワークを切り替えても接続が維持されるのも特長です。軽量設計のLightwayは、バッテリー消費を抑えつつ、素早く安全に接続できます。
セキュリティ面では、LightwayはwolfSSLを採用しています。この暗号ライブラリは、FIPS 140-2規格への準拠を含め、第三者による厳格な検証を受けています。また、計算能力の進化を見据えたポスト量子耐性も標準搭載されており、将来的な脅威からもユーザーを守ります。Lightwayのソースコードは、オープンソースライセンスのもとhttps://github.com/expressvpn/lightway-core" target="_blank" rel="noopener">GitHubで公開されており、透明性も確保されています。
LightwayはUDPに加えてTCPにも対応しています。TCPはUDPより遅くなる場合がありますが、特定のネットワークでは安定した接続が可能です。そのため、Lightwayはさまざまな利用シーンに適しています。
評価:まずはLightwayを試すのがおすすめ
レイヤー2トンネリングプロトコル(L2TP)
PPTPやSSTPといった古いプロトコルに比べ、L2TPは速度をやや犠牲にする代わりに、より高いセキュリティを提供します。L2TPは一般的にIPsecと組み合わせて使われ、AES-256による暗号化を実現します。この組み合わせはL2TP/IPsecと呼ばれます。
IPsec VPNプロトコルとは?
IPsecは「Internet Protocol Security」の略で、IPパケットごとに認証と暗号化を行う柔軟なVPNプロトコルです。暗号化機能を持たないL2TPのようなプロトコルと併用されることがよくあります。
ただし、OpenVPNなど、より強力なセキュリティを提供するプロトコルも存在するため、L2TP/IPsecは強固なセキュリティよりも匿名性を重視する用途に向いています。
評価:あると便利な選択肢
OpenVPN(TCPとUDPの違い)
OpenVPNは、高いカスタマイズ性を備えたオープンソースのVPNプロトコルです。すべてのプラットフォームで無料で利用でき、コミュニティからの信頼も厚く、一般向けVPNサービスで広く採用されています。
OpenVPNは、通常のインターネット通信に擬装しやすいため、フィルターやファイアウォールを回避しやすいのが特長です。信頼できる第三者による監査も数多く行われており、機密性が求められる環境でも安心して利用できます。
ExpressVPNアプリでは、設定からUDP(User Datagram Protocol)とTCP(Transmission Control Protocol)を自由に切り替えられます。
UDPとTCPの違いとは?
簡単に言えば、UDPはスピード重視、TCPは安定性重視のプロトコルです。TCPは通信前に接続を確立する接続指向型であるのに対し、UDPはコネクションレス型のため、パケットが失われたり順序が入れ替わったりすることがあります。
評価:トップクラスの選択肢
Internet Key Exchange バージョン2(IKEv2)
IKEv2は、比較的新しいVPNプロトコルで、特に通信速度に優れているのが特長です。すべてのプラットフォームのモバイルデバイスに適しています。
ただし、企業利用を前提として発展してきたため、Linuxへのネイティブ対応がなく、細かな設定ができない点は弱みといえます。また、厳格なライセンスの影響で監査が難しい側面もあります。ExpressVPNでは、プロトコルの信頼性を確保するため、IKEv2のオープンソース実装を使用しています。
IKEv2は広く使われており、ExpressVPNアプリでプロトコルを「自動」に設定している場合に選択されることがあります。
評価:特にモバイル環境で安心できる選択肢
ポイントツーポイント・トンネリング・プロトコル(PPTP)
プロトコルの中でも最古参の一つであるPPTPは、Windows 95の時代から使われてきた長い歴史を持っています。しかし、MS-CHAP v2認証やMPPE暗号化といった旧式の仕組みに依存しており、これらは現在では脆弱で、最新の攻撃手法によって比較的容易に破られると考えられています。
こうした弱点には一応のメリットもあります。暗号化が弱いため処理負荷が小さく、より新しいVPNプロトコルより高速になる場合があるのです。ただし、その代償としてセキュリティは大きく損なわれます。
そのため、PPTPは制限やリスクを十分に理解しているユーザーにのみ推奨されます。なお、ExpressVPNアプリでは現在PPTPはサポートされていません。
WireGuard
WireGuard®は、無料で利用できる最新のオープンソースVPNプロトコルです。高速でコードベースも軽量なことから、多くのVPNプロバイダーに採用され、注目を集めています。
一方で、WireGuardは標準状態では、ユーザー認証や鍵のローテーションなど、プライバシー重視のVPNに必要な重要機能が不足しています。ExpressVPNは、こうした課題に対応するため独自にカスタマイズしたソリューションを開発しました。iOS、Android、Windows、macOS、Linuxで利用可能なExpressVPN版WireGuardには、他のVPNにはない以下のプライバシー保護機能が含まれています。
- 計算能力の進化に備えるポスト量子セキュリティ
- 追跡を困難にするため、接続ごとに新しい暗号鍵と内部IPを割り当て
- プライバシーを損なわずにユーザーを検証できる内蔵認証システム
- データをディスクに保存しないRAM専用TrustedServerプラットフォームとの統合
セキュア・ソケット・トンネリング・プロトコル(SSTP)
SSTPはMicrosoftが単独で開発し、Windows Vistaとともに導入したVPNプロトコルです。Webページの保護に使われていた初期の暗号化方式SSLでPPTPトンネルを包んだ構造で、当初はWindows専用として設計されました。そのため、Windows以外の環境には広がらず、普及することはありませんでした。
SSTPはカスタマイズ性が低く、数あるVPNプロトコルの中でも特筆すべき点は多くありません。
現在、ExpressVPNではSSTPをサポートしていません。
すべてのデバイスにExpressVPNをダウンロード
ExpressVPNのサブスクリプション1つで、主要なすべてのプラットフォーム向けにVPNをダウンロードできます。複数デバイス対応のVPNをお探しですか?お持ちのデバイスすべてにExpressVPNを設定すれば、最大14台まで同時に利用できます。

最適なVPNプロトコルとは?
あなたに合ったVPNプロトコルを見つけましょう

速度・セキュリティ・信頼性のすべてを重視するなら、軽量なコードベースを採用したLightwayが最適です。高速に動作し、バッテリー消費も少なく、監査やメンテナンスもしやすい設計になっています。
Lightwayは、ゲームやIPTVを含め、速度や接続の安定性が求められる用途全般において、総合的に最適なVPNプロトコルです。
Lightwayが使えない場合でも、WireGuard、OpenVPN、IKEv2は対応プラットフォーム全体で信頼できる選択肢となります。WireGuardは、OpenVPNのような従来型プロトコルと比べて軽量かつ高速です。ExpressVPNでは、プライバシー・セキュリティ・拡張性の基準を満たすため、ポスト量子暗号、使い捨て鍵交換、動的IP、RAM専用TrustedServerとの完全統合を備えた独自仕様のWireGuardを再構築しました。ExpressVPNは、iOS、Android、Windows、macOS、LinuxでWireGuardをサポートしています。
OpenVPNは、信頼性の高いセキュリティアルゴリズムによる256ビットAES暗号化を提供し、通信を強力に保護します。コードベースは公開監査されており、バグや実装上の問題、バックドアの有無がチェックされています。
モバイル環境では、OpenVPNと同等の速度・安定性・セキュリティを備えたIKEv2も有力な選択肢です。
最速のVPNプロトコルは?
利用環境や回線速度、ネットワーク構成によって、最も性能を発揮するVPNプロトコルは異なります。Lightwayは、WireGuard、OpenVPN、IKEv2と並び、最速クラスのVPNプロトコルです。暗号化を行わなければPPTPが最速と言えるかもしれませんが、PPTPの使用は推奨しておらず、ExpressVPNのアプリでは利用できません。
最も安全なVPNプロトコルは?
Lightway、WireGuard、IKEv2、L2TP、OpenVPNはいずれも高い安全性を備えていますが、最も安全なVPNプロトコルとして挙げられるのはLightwayです。Lightwayは、FIPS 140-2認証を受けた実績ある暗号ライブラリwolfSSLを採用しており、第三者による厳格な検証を受けています。
Lightwayはポスト量子対応も備えており、計算能力が進化する将来の脅威から通信セッションを保護します。ExpressVPNは、量子コンピューティングの進展を見据え、いち早くポスト量子保護を導入したVPNプロバイダーの一つです。
Lightwayの中核コードは2021年に監査され、オープンソースとして公開されました。これにより、セキュリティ上の脆弱性について透明性の高い検証が可能になりました。さらに2022年には、2回目の独立監査も実施され、その安全性が改めて確認されています。
WireGuardとOpenVPNも信頼できる選択肢です。ExpressVPN独自仕様のWireGuardにはポスト量子保護が組み込まれており、OpenVPNは複数の独立した専門家による徹底的な監査を受け、オープンソース実装は誰でも検証・改善できるようになっています。
最も安定したVPNプロトコルは?
頻繁なネットワーク切り替えを想定して設計されたLightwayは、最も安定性の高いVPNプロトコルです。特にモバイル環境では接続切断が少なく、ネットワークが切り替わっても接続を維持できます。Lightwayでは、予期せぬ通信断が発生してもVPNセッションが保持され、オンラインに戻ると同時にVPNも復旧します。
最も設定が簡単なVPNプロトコルは?
VPNプロトコルを個別に設定する必要はありません。VPNアプリをオンにした時点で、すでにVPNプロトコルは利用されています。操作の簡単さを重視するなら、VPNプロトコルは「自動」のままにしておくのがおすすめです。そうすれば、ExpressVPNがネットワークに最適なプロトコル(多くの場合Lightway)を自動的に選択します。
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